
かつて深夜まで仕事をしていたのが嘘のように早起きになったワタクシ。
ヒトだって野生の本能があるんだから本来の体内時計に従うのが一番カラダにいいのよねぇ
とシタリ顔でうそぶき、調子にのって期間限定早起き三文の得を実践して参りました。

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向かったのは、横浜市中区本牧にある三渓園(さんけいえん)。
生糸貿易で財をなした実業家にして茶人である原富太郎(号:三渓)の
元邸宅で、17,5haの広大な敷地の中には、自然の景観を活かしつつ
京都や鎌倉から移築した歴史的価値のある17棟の日本古建築が配置され
四季折々の花が楽しめる美しい庭園でございます。
今の季節に見頃を迎えるのが蓮。
泥水の中からまっすぐ伸びて咲く美しい花。
大きく広がって水をはじく葉。
その姿に、人々は清らかさや聖性をみてまいりました。
殊に、ヒンドゥ教や仏教においては、神や仏の象徴として尊ばれているのは
ご存知の通りでございます。
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蓮の花は早朝からゆっくりと咲き始め、見頃は午前7時ころ。
そのため、三渓園ではこの時期に限り
早朝6時から特別開園して観蓮会を催しております。
あっぱれな梅雨の晴れ間となった観蓮会初日。
いくら蓮が咲くと言っても、こんな朝っぱらから
観に行く物好きは少なかろうとタカをくくっていた
早起き自慢で鼻高々なワタクシ。
しかぁし!
世間に物好きは多かった!
横浜駅のバス停には“それっぽい”方々が行列を作り
午前7時前だというのに、三渓園はすでに
立派なカメラを持った方々がわんさか。
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お散歩気分でやってきたワタクシ、その場違い感に
多少気後れしつつも蓮池に向かうと・・
おぉ〜、ウツクシイ・・。
青々とした大きな葉の中から
すっと茎を伸ばして咲く蓮の見事なことったら。
全ての蓮が陽光に向かっているのも
どこかミーアキャットのようで微笑ましくもあります。
こちらの蓮は原始蓮という種類で、一重咲きの大きな花。
開花1日目は朝5時ころから開き始め、花は「とっくり型」。
午前8時ころには閉じ始めてしまうそう。
2日目は夜中の1時ころから開き始め、朝7時ころには
色鮮やかな「おわん型」に。昼前には閉じてしまうそうですが
蓮の花のイメージはこの時期の形でしょうか。
3日目にはさらに開いて「さら型」。
花は完全に閉じなくなり、桃色が鮮やかになります。
4日目になると、最大に開いて中の花托がはっきりと顔を出し
午後にはすっかり花びらが散ってしまうそう。
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その時々の美しさを競うでもなく見せる蓮の花の前で
競うようにシャッターを押しまくるカメラ中高年たち。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
と言う言葉がございますが、足元泥だらけにしながら
蓮の花に群がる姿は、さながらグラビアアイドルをねらう如し。
風流とは、状況ではなく、各人の心の持ちようであると
あらためて思い知る7月の朝でございました。
そんな俗気までも清浄な気で包んでしまう三渓園。
もともと良い気が満ちているパワースポットでございますが
朝の気は格別。その上、前夜に降った雨のおかげで園内全体が洗われ
よりすっきりとクリアに輝いております。
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蓮池周りの賑わいを横目に奥へと足をのばせば
早朝の園内は静かそのもの。
歴史ある建造物を訪ね歩くもよし。
木漏れ日を浴びて、ただ鳥の声に耳傾けるもよし。
ベンチでひなたぼっこしてるネコを見つめるもよし。
ゆったりした時間に身を委ねれば、心身が浄化されていくのを
感じられる事でございましょう。
そうそう、蓮池の隣にある睡蓮池。
こちらでも白い睡蓮が凛と咲いておりましたが、ほとんどの方が素通り。
モネの代表作・睡蓮には長蛇の列が出来るというのにね。
ちなみに、蓮と睡蓮。
混同してしまいがちですが、蓮がすっくと立ち上がるように
茎を伸ばして花咲くのに対し、睡蓮は水面上に顔をのぞかせるように咲く。
蓮にはロータス効果として知られる水をはじく特性があるが睡蓮にはない。
また、開花時期も、蓮は初夏のごく短い期間なのに対し
睡蓮は比較的長期に渡って咲くなど、かなり相違があります。
実際にご覧になって、是非“違いのわかるオトコorオンナ”になって下さいませ。
※ 早朝観蓮会 午前6時開演
期間:7月10日〜25日の土・日曜日、祝日
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