
皆さま、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2010年リバイブ『片付けられない貴方のために』では、
これから数回にわたって、片付けをしていく過程で養われていく能力について、
お話していきたいと思っています。
題して『片付け力』
もっと自由に、さらに快適に生きる為の能力です。
第1回目は『イイ(良い)加減になる』です。
家づくりをするにあたって、建築士に求められる能力のひとつに、
状況に応じて、次々と視点を転換していく能力があります。
我々の仕事は、敷地、建築基準法による諸条件、施主の要望、予算、工期など、
様々な規制の中で、常に最善の選択をし続ける事が必要です。
それと同時に、ひとつの計画が、他の条件によって実行出来なかった時でも、
最初のプランに勝るとも劣らない結果を残さなければなりません。
『あ、デキない・・・。』と言って、ヘコんでいる場合ではないのですね。
パタッと倒れても、次の瞬間にはスクッと立ち上がって、別の道を探します。
そのような事を十数年間、繰り返してきたので、
私の視点転換能力は『片付け』の時にも、発揮されています。
この部屋は、ゼッタイに片付かない。
コレは、ゼッタイ入らない。
この状況は、ゼッタイに変えられない。
その家に住む人にとって、自分の家は、
いつも不可能の連続のように見えてしまいます。
しかし、そこに『他人の目』という新しい『視点』を取り入れると、
空間は無限の広がりで、あらゆる可能性を見せてくれます。
それが、住環境における『視点転換』の手法のひとつです。
『片付け』では、空間の持つ無限の可能性と、視点転換の双方を利用して、
それを利用する側の人に、あらゆる環境に適応できる柔軟性を育てていきます。
片付けや掃除をキッチリ行う人と言うと、
息苦しい完璧主義者のように思われがちですが、
実は、その逆で『片付ける』事によって、
次第に、自分を苦しめるような完璧主義を手放していきます。
空間は、実際には『限られたスペース』なのですが、
その利用方法は、無限に存在します。
収納内のモノの入れ方や、家具のレイアウトに至まで、
『コレしかない!』という事は、それこそ『ゼッタイにない!』のです。
その無限の可能性を追及すべく、楽しみながらモノを動かしていくと、
次第に『コレでなければダメ!』という事はない自分自身に出会います。
『モノを動かし→その環境に慣れる』を繰り返す事で、
人間の持つ柔軟性が、どんどん引き出されていくのです。
どんな環境にも、慣れる事が出来るという事実を体験すれば、
住環境以外のいかなる場面においても、固定した考え方を手放す事が出来ます。
自らの視点と発想を上手に転換して、
物事の持つ多面性を見出し、視野を広げる事が出来るようになるのです。
許容範囲が広がり『良い加減』に生きていく事が出来るようになります。
本日の課題
『定位置を変える』
毎日、同じ場所に置いているモノの
置き場所を変えてみましょう。
数週間後には、その新しい習慣に、
スッカリ慣れている自分に気付きます。
毎日、同じ場所に置いているモノの
置き場所を変えてみましょう。
数週間後には、その新しい習慣に、
スッカリ慣れている自分に気付きます。





