
今年の夏は蒸し焼きになりそうな暑さでしたね。
私は歯を食いしばって、オーブンの暑さにも耐えながらこの夏もお菓子を作りました(大汗)
そして、これを読んで下さっているということは、皆さんも無事乗り切られたということですね。
お互い様何より何よりでございました。
“海”
唐突ですが、何故か私には縁があるようです。
まず物心ついた頃から夏は、毎年逗子の知り合いのお宅の離れに滞在。
勿論、スヌーピー体型ナイスバデーの幼少Qumicoは波に戯れ、
エキゾチックに日焼け肌をキープしていました。
その後も家族で毎年どこかの海へ旅行。
高校時代からは、お友達の三浦海岸の別荘で朝から蛍の光が流れるまで
ビーチの貝殻と化し、雄大な海を堪能。
短大時代は同級生の車で授業が終わると湘南へ繰り出し、みんなで朝日の海をゲット!
極めつけは家の引越し先を西鎌倉に決め、私の部屋からは江ノ島独り占め!!!
のはずだったのですが・・・
諸々の事情から一転、そこからちょっぴり北の現在地に住むこととなりました(泣)
でもそれからも海と私は何らかの縁でつながっていました。
そして、近年は偶然知り合いのYAMAちゃんが茅ヶ崎に住んでいて、
色々な顔の海の情報を送信してくれます。
YAMAちゃんは忙しくて、なかなか遊んでいただけませんが、勝手知ったる他人の町。
一人でも、ノコノコ出掛けて海見て、潮風いっぱい吸い込んで帰って来ます。
何故か海って、一人で何時間いても飽きるどころか、
刻々と変わっていく様を見ていると心から癒されますぅ〜
そんな数ヶ月前も、探検気分で茅ヶ崎の美味しいパン屋さん探しながら、
くねくねと住宅街を進んで、行き過ぎて迷子になってしまいました。
静かな住宅街はあまり人通りが無く、ようやく杖をついたおばあちゃまと出くわし尋ねると、
目印のスーパーを教えて下さり、私の後ろ越しに何度も何度もスーパーの名前を連呼してくれました。
それでも知らない町名から抜け出せずに歩き続けると、
まるで住宅街の中のオアシスのようにヒョッコリ八百屋さんが・・・
迷子の経緯と行く宛てを告げると
「あっ!?オクサンちの近くじゃないの?」と八百屋さん。
「そうね、方角は同じだから一緒に行きましょ!」とオクサン。
「えぇ〜?それは申し訳ないので、教えていただければ。」
「また迷っちゃうから行ってもらいなよ。」
「でも、本当にご迷惑かけてはいけないので・・・」とびっくりモードでお断りしていると、
「大丈夫、大丈夫」とオクサンが歩き出してしまい、面食らったままくっ付いていくことに。
少し狭目な道をのんびり歩きながら、8年前にこの町に引っ越してきて一人暮らしだけど、
自分も始めは迷ったとか、この町の人はみんな親切なのだとか、住んだらいい町だとか、
色々なお話をしました。すると、見覚えのある町並みに出ました。
数分だったのですが、そのオクサンと離れがたくなり、でもいきなりアドレス交換でもないし、
咄嗟にさっき買ったパンの袋を差し出し「よかったら食べて下さい!」
オクサンは「そんなつもりで一緒に来たんじゃないからいいのよ、じゃあね」
元来た道を戻っていかれました。
私はお礼を繰り返し言いながら、なんだか失礼だったかなぁと反省しつつも、
今度は潮の香りに引っ張られるように海へ。
大好きな海。
あっと言う間の3時間ほどを一人ボ〜ッと心のリフレッシュをしました。
素敵な出会いをお土産に、今度は迷わないように町のコミュニティーバスに乗り、駅へ。
さて、帰りの電車のホームって・・どこ??
隣を歩いていた女性(またまたオクサン)に「すみません、○○に行きたいのですが」と言うや否や、
「アタシも一緒!後1分で発車だから、一緒に走るわよ!!」と促され、思わずダッシュ(汗)
電車に飛び乗ると「ここよぉ〜っ」と座席キープして手招きしてくれました。
「次のじゃ遅くなっちゃうのよね。乗れてよかったわね。」
海の見える町、うちからそんなに遠いわけでもないのに人が温かくて、
心がほんわか温かくなり嬉しくなりました。
杖のおばあちゃまと駅のオクサンを探すのは難しいけれど、
八百屋さんとお客さんのオクサンは探し出せるかもです。
近いうちに、心を込めた手作りお菓子を持って再び迷子ルートを歩いて、
お礼に伺いたいなぁと思っています。
という訳で、心を込め『はぁと』クッキーをみなさんと一緒に作って見ましょう。
9月に作りたい 食べたい 大好きなお菓子
『 フロランタン 』

クッキー生地は、バター、砂糖、塩、卵、を混ぜ、粉類を篩ってさっくり混ぜる。
天板の大きさに伸ばし、オーブンで下焼きして冷ましておく。
アパレイユは鍋にバターから水あめまで入れて、火に掛け煮詰めたら火から降ろし、
アーモンドスライスとごまを入れる。
アーモンドだけでも良いのですが、今回は10年ほど前に横浜の元町で
和装ショップにお茶菓子を卸していた時のレシピのアレンジで、
抹茶にごまと、和風なテイストも入れてみました。
先ほどのクッキー生地の上にまんべんなく乗せて再び焼きます。
焼きあがったら、まだ熱いうちに好みの形にカットしましょう。
今回は、はぁとを込めて・・・なのでハートと鳩型に抜いてみました(笑)
私はアパレイユが少し冷たいのが好みなので、食べる前にチョイ冷蔵庫へ。
さて、無事八百屋さんとオクサンにクッキーは届けられるのか!?
今後、海と私の関係はどうなっていくのか!?
だから、ドロップの缶に大切にしまってある、小さい頃に拾った貝殻にありがとう。


Qumico

東京都出身。
短大卒業後、幼稚園勤務。
しかし、父の誕生日に作ったガチガチなバースデーケーキや、母が犠牲になり大量に食べる羽目になったペチャンコシュークリームetcにピリオドを打つべく『ル·コルドン·ブルー』の門を叩き、シェフ達の職人スピリッツと技を学ぶ。現在は、お菓子教室『Gâteau de pocheヌフトロワサンク』で教えながら、日夜おいしい笑顔を広げようとしている。
趣味: 自然観察 クロール 作ること何でも

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| フロランタン | |
| ●パートスゥークル(クッキー生地) | |
| 薄力粉 | 120g |
| 抹茶パウダー | 30g |
| アーモンドパウダー | 50g |
| バター | 100g |
| 砂糖 | 50g |
| 塩 | 少々 |
| 全卵 | 1/2 |
| 180℃ 10min | |
| ●アパレイユ(具) | |
| バター | 50g |
| 生クリーム | 60g |
| 砂糖 | 50g |
| 蜂蜜 | 30g |
| 水あめ | 30g |
| アーモンドスライス | 60g |
| ごま | 20g |
| 180℃ 20〜30min | |