
答えは・・・云わずと知れた リンゴ!
ものごころが付いた頃から、母の作った私のお弁当に赤い耳のウサギが入っていました。
俗に言う『デザート』の始まりですね。
そして、次にリンゴのデザート暦は・・・
幼稚園の友達のお誕生会で初めて食べた焼きリンゴ!
シワシワですっぱくて衝撃的で、今でも乗っていたお皿と包みのアルミ箔もよーく覚えています。
昔のリンゴって今よりも硬くて酸味が強いものが多かった気がします。
みなさんは印度リンゴってご存知ですか?
祖母の家に行くと、必ず夕飯の後にデザートで大きなお皿に山盛りの色々な果物が出てきました。
その中で、いとこ達はみんなすっぱいその印度リンゴが好きでしたが、私は甘くて蜜入りのスターキングが好きでした。
段々大人になるにつれて、世の中に色々な果物が出てきて、
あえてリンゴを食べる機会が少なくなっていました。
でも、お菓子を作るようになると俄然リンゴの登場回数が増えてきました。
お菓子に使うとなると、今までの私の好みのリンゴでは全くインパクトがありません。
今では印度リンゴはあまり店頭で見かけませんが、変わって紅玉が代表選手として活躍しています。
フランス人シェフの話だと、フランスのリンゴは硬さがあり、
酸味の強いものが主流だということです。
確かにタルトタタンや焼きリンゴなどは、酸味があって
少し歯ざわりや形が残るくらいの方がおいしいですね。
リンゴのお菓子と云うと、多くは茶系になってしまいますが、今回はきれいな白いムースに仕上げ、赤く煮込んだ薔薇の花リンゴをデコレーションしてみましょう。
3月に作りたい 食べたい 大好きなお菓子
『 Mousse pommes リンゴのムース 』

まず、リンゴのピューレを作ります。リンゴをすってレモン汁、水と一緒に煮込み、
少しとろみがついてきたら、リンゴジュース(出来れば果汁含有量の多いものが良い)を
加え、ふやかしたゼラチンを加え溶かします。卵黄と砂糖を湯煎にかけながら擂り混ぜ、
もったりしてきたらピューレに加える。生クリームをトロリとするくらいまで泡立て加える。
ここで硬く泡立て過ぎると、出来上がりの滑らかさが損なわれてしまうので、要注意です。
卵白と砂糖でメレンゲを作り、生クリーム、ピューレと一緒に併せ混ぜる。
ココットなど容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
次に、リンゴをくし切りの薄切りにしておく。
水、砂糖、赤ワインを鍋に入れ、砂糖が溶けたら薄切りリンゴを入れ、暫く煮る。
リンゴがしんなりして繊細なロゼ色が付いたらそのまま冷ます。
このリンゴは、ジェリーやアイスクリーム、パンケーキに添えても美味しいですよ。
ムースが固まったら、コンポートリンゴを薔薇のように飾りつけて、出来上がりです!
容器はガラスでも構いませんが・・・あえて陶器にすることで
季節感、高級感を出して、楽しみたいと思います。
ムースの醍醐味は口に入れると、泡がふわぁ〜と溶けるような舌触り。
そこに、コンポートリンゴのシャリ&しっとり感が
リンゴの上品な味と香りを引き出し、絶妙です。
いつものリンゴとは一味違うモードで召し上がれ!
そして、今でも何故だか分からないのですが、小さい頃一緒にお風呂に入った父は、
必ずリンゴにまつわる歌をお風呂の中で唄うのです。
♪私は真っ赤なりんごです〜 ♪り〜んご〜の花ほころ〜び ♪りんごぉ〜の花びらがぁ〜
何だったんでしょうね(笑)
そう言えば、幼稚園のお遊戯会で、リンゴの衣装を着てりんごの歌のダンスを踊った私。
気が付くと、私の身近にリンゴがあったのですね。
だから、私はお弁当箱の中の赤耳ウサギにありがとう。


Qumico

東京都出身。
短大卒業後、幼稚園勤務。
しかし、父の誕生日に作ったガチガチなバースデーケーキや、母が犠牲になり大量に食べる羽目になったペチャンコシュークリームetcにピリオドを打つべく『ル·コルドン·ブルー』の門を叩き、シェフ達の職人スピリッツと技を学ぶ。現在は、お菓子教室『Gâteau de pocheヌフトロワサンク』で教えながら、日夜おいしい笑顔を広げようとしている。
趣味: 自然観察 クロール 作ること何でも

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| Mousse pommes リンゴのムース |
|
| ●ムース | |
| リンゴ | 1個 |
| レモン汁 | 15g |
| 水 | 100g |
| リンゴジュース | 60g |
| ゼラチン | 3g |
| 卵黄 | 1個 |
| 砂糖 | 30g |
| 生クリーム | 150g |
| 卵白 | 1個 |
| 砂糖 | 25g |
| ●コンポートリンゴ | |
| リンゴ | 1個 |
| 水 | 適量 |
| 赤ワイン | 少々 |
| 砂糖 | 適量 |