
そもそも幼稚園教諭からお菓子作りにライン変更したことは、
プロフィールに記載いたしましたが、さていよいよ何処のどなたに習いにいったら
よいものか・・・その頃はまだ今のようにカリスマパティシエが頻繁に露出していた
訳ではなく、カルチャースクールか料理学校かとパンフレット集めに力を入れていました。
そんな時たまたま、KコとMナブの「お菓子職人への道特集」なるものが目にとまり、
個人のサロンや教室、外来スクールの存在を知り、
とにかく興味の湧いた所を片っ端から見学することにしました。
まずは大手のカルチャースクール。
主婦層と思われる人たちがそれぞれの三角巾とエプロン姿でグループ作成をして、
家庭的なほんわかムードでした。
次に、個人のサロンにお邪魔しました。今で言うセレブマダムたちが、
綺麗にお手入れされたネイルにいい匂いを纏いながら素敵な食器で試食。
色々な選択肢があるのだなぁという事を知りました。
その後も色々覘いてみましたが、どこもピン!と来ないまま、
外国の料理学校のフランス菓子クラスに敷居の高さを感じながらも、
見学の予約を入れました。
入り口を入ると、ホテルかマンションのロビーのようなオシャレな応接セット。
あー、ここも違うかな?受付も不在だったので、そのまま帰ってしまおうか!?
と思ったその時・・・
「Bonjour!」生まれて初めて生のフランス語を耳にして振り返ると、
廊下のあちらからまるでパリコレモデルかスクリーンを抜け出てきた
映画俳優かと思うような長身の外国人の素敵な男性が、
コックコート姿で近づいて来ました。
びっくり顔の私に「マッテクダサァイ(ハート)」と笑顔で応対して下さったBシェフは
その後フランス料理の先生とわかりました。
学校説明と校内案内をして下さった受付の女性も
とても上品で素敵な方(現在は料理研究家でご活躍です)でした。
お分かりかと思いますが、私は迷わずその場で入学手続きをして、
この後2年間ここで厳しくも楽しく、技とスピリッツを学ぶ事になりました。
勿論私が教えていただいたフランス菓子のシェフたちは、
日本人もフランス人も飛び切り素敵な方々でした(ハート)
そして忘れもしない、こちらで初めて自分一人で作ったフランス菓子がモンブランでした。
それも黄色い和栗ではなく、まさしくザ・フランス菓子のモンブランです。
当然シェフのように上手くいくはずがなく、ちょっぴり歪な出来映えでしたが、
嬉しくて帰宅ラッシュの中大事に大事に抱えて持ち帰りました。
と言う事で、今月は思い出のモンブラン、アレンジを変えて作ってみましょう。
10月に作りたい 食べたい 大好きなお菓子
『 フロマージュ モンブラン 』

モンブランと言ってもシェフやお店によって様々。
今回の土台は口に入れた時のバランスを考えて、歯ごたえのあるタルト生地にしました。
タルト生地は大きくホールで作るなら少し厚めに、小さく1人前ずつ作るなら
少し薄めに伸ばしましょう。カリッと仕上げたいのでおもりを敷いて焼いた後に、
取り除いてもう一度焼きましょう。
マロンクリームですが、季節なら生の栗から作ると甘みの好みも調節できますし
(クレームフェッテには甘さが無いので、マロンクリームは少し甘めでも良いと思います)
何より美味しいです。そして、今回のオリジナルレシピはフロマージュ
(好みでゴルゴンゾーラも)を一緒に練りこむ事です。
クリームチーズなら、マロンクリームが白っぽく仕上がります。
次のポイントはガムシロップ。
勿論砂糖を加えて水分を足していってもよいのですが、甘さと柔らかさを調節し易いです。
硬めの方が栗を感じられますが、手で絞るのでデコレーション時に
青筋立てずに絞れる程度に想定しましょう。
タルトにクレームフェッテを敷き詰める量は、
上に乗せるマロンクリームの甘さとのバランスをお好みで決めて下さい。
最後にモン(山)ブラン(白)の名を強調するため、粉砂糖を降らせましょう。
今回は余ったタルト生地に粉砂糖を足して練りなおし、
リーフのクッキー型で抜いてデコ用にして、食べきってしまいましょう!
さて、恒例のイメージテイスト。
まずは、マロンクリームだけをすくって舌の上に広がる季節感を味わって下さい。
次にとろ〜りしっとりクリーム2種類とカリッと焼き上げたタルト生地。
マロンのこっくりとした香りと、塩ヂカラで深みとクリーミーさを感じさせるフロマージュ効果が
美味しさを何倍にも膨らませてくれます。
クリームチーズにゴルゴンゾーラを加えて、ワインなどお酒の相棒としてもいかがでしょう?
私があの学校を選んだのは、結局美男フランス人シェフの“Bonjour”に始まりましたが、
あれから十云年お菓子作りを続けてきたのは、あそこで学んだ結果であり、
大正解だと思っています。たとえきっかけは何であれ・・・
だから、“Bonjour”にありがとう。


Qumico

東京都出身。
短大卒業後、幼稚園勤務。
しかし、父の誕生日に作ったガチガチなバースデーケーキや、母が犠牲になり大量に食べる羽目になったペチャンコシュークリームetcにピリオドを打つべく『ル·コルドン·ブルー』の門を叩き、シェフ達の職人スピリッツと技を学ぶ。現在は、お菓子教室『Gâteau de pocheヌフトロワサンク』で教えながら、日夜おいしい笑顔を広げようとしている。
趣味: 自然観察 クロール 作ること何でも

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| フロマージュ モンブラン | |
| ●タルト生地 | |
| バター | 70g |
| 粉砂糖 | 75g |
| 卵 | 85g |
| 薄力粉 | 150g |
| アーモンドパウダー | 20g |
| 180℃ 15min+10min |
|
| ●マロンクリーム | |
| 栗(中身) | 150g |
| クリームチーズ (好みで +30g ゴルゴンゾ−ラ) |
60g |
| ガムシロップ | 適量 |
| 生クリーム | 適量 |
| バター | 適量 |
| ●クレームフェッテ | |
| 生クリーム(砂糖抜き) | 適量 |
| ●デコレーション | |
| 粉砂糖 | 適量 |
| 抹茶 | 適量 |